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...

月次決算をさらに早く進めるためには? 月次決算早期化のための15のポイント

September 13, 2017

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「一行家計簿」 をご紹介いただきました

October 16, 2014

最近、TVや雑誌でご活躍されているFPの 風呂内 亜矢 さんに、天野の提唱する「一行家計簿」をご紹介頂きました。

 

【 ご紹介記事  】

 ・ シティリビング さん
 ・ ネタりか さん

 

 

Yahoo!のトップでもご紹介されたとのこと。さすが人気FP。すごい影響力です。

 

 

実は私は、8歳から家計簿・おこづかい帳をつけております。

 

長年の家計簿の経験や税理士としての業務の経験から編み出したのが、最もシンプルで効果のある 「一行家計簿」。

 

この 「一行家計簿」 には、

 ・家計簿をつける目的がブレない

 ・節約にピンポイントに効果がある

 ・記録するのが、最も簡単で負担が劇的に少ない

という特徴があります。


 

昨年末に、総務省の外郭団体「統計情報研究開発センター」 によって発行されている「ESTRELA」誌に、『家計簿の常識は非常識!』と題し、「一行家計簿」 や家計簿に関する考えを寄稿しました。

国立国会図書館にも 所蔵 されていて驚きました (笑

 

約 6,000字程度と分量が多めで恐縮ですが^^;、お時間のある時にでもお目通し頂けたら幸いです。


 

以下、「ESTRELA」誌 2013年12月号( 2013年12月10日 発売 )掲載分より。

「ESTRELA」編集部より許可を得て、本サイトへ掲載しております。
なお、本サイト掲載にあたり、多少の加筆修正等があります。

 

 

 

 

「家計簿の常識」は非常識!

~「一行家計簿」と「具体的な科目」で家計簿を活かす~

 

 

天野伴(Amano Ban)

天野伴税理士事務所 代表税理士

 

■1978年山梨県生まれ。専修大学大学院商学研究科修了。8歳からおこづかい帳をつけ始め、現在に至るまでの27年に渡り家計簿をつける。家計簿をテーマに、「日本経済新聞」「日経マネー」「日経アソシエ」誌にて取材や寄稿が掲載。また、J-WAVEやラジオNIKKEI、日経主催のイベント等にも出演。会計・税務業務に留まらず、業務の効率化・仕組み化を得意とし、セミナー講師や執筆、コンサルティング業務を行う。

 

 

・はじめに

 

「家計簿」と目にして、みなさんはどのようなイメージをもたれるでしょうか?

 

・面倒そう

・挫折してしまう

・“やりくり感” が貧乏くさい

・つけっぱなしになってしまう

 

など。

 

一般的に、ポジティブな印象はあまりないように思われます。

 

家計簿の良さ自体は、もう皆さん、重々ご承知のことだと思います。

 

家計簿を活用することで、つまり、出費を中心に記録をし続けることで、自分のお金の使い方や流れを知ることができます。さらには、ムダな出費を知ることで、節約をしたり貯金をしたりすることもできるようになります。

 

このように、少し大げさかもしれませんが、家計簿には、時に劇的な効果をもたらす力があるといえます。

しかし、その家計簿の良さを頭で分かってはいても、なかなか思い通りに使いこなせないのが実情です。

 

私自身、8歳から家計簿をつけ続けてきており、またこれまでに多くの方の家計簿を目にし、悩みを聞いてきて、家計簿における障害とその乗り越え方を模索してきました。

 

そこで、本稿においては、私自身の経験をもとに、家計簿を活かすコツについてお伝えしていきます。

 

 

・自己紹介

 

まずは、私が家計簿を使うに至った経緯や習慣づけからお伝えしていきます。 

 

私の家では、私が8歳の頃におこづかい制度が始まりましたが、すんなりとはおこづかいをもらえませんでした。両親は私に、「先月のお金の使いみちを記録したおこづかい帳を提出しないと、おこづかいを渡さない」という条件をつきつけてきたのです。

 

ただ、おこづかい帳を渡されて「つけなさい!」と言われただけでは、私の家計簿歴もここまで延びなかったでしょう。しかし、おこづかい帳をつけないとおこづかいがもらえないのであれば、これはもう、記録せざるを得ません。

 

当時の私にとって、おこづかいをもらえないのは死活問題です。

当初は面倒だと感じながらも、必死に記録していました。

 

これが、いつの間にか私にとっての「習慣」になり、半年後には「常識」になっていました。

おこづかい帳をつけないと気持ち悪い、という状態にまでなっていたのです。

 

両親の、このしたたかな教育(という名の洗脳)は大成功でした。

 

このような下地があり、「お金を扱う・管理する」ことに興味を持ち、公認会計士や税理士といった資格があることを知り、大学受験の際には、当然のように商学部や経営学部を目指しました。

その後、税理士の資格を取得して、会計・税務の仕事に携わることになりました。

おこづかい帳が私の職業選択にまで影響を及ぼしたのです。

 

20年以上、紙のおこづかい帳・家計簿を使っていましたが、その後、仕事でパソコンを使うようになったこともあり、様々な家計簿のツールを試してきました。

 

具体的には、おこづかい帳という「紙」のツールから始まり、Excel、フリーソフト、インターネットの家計簿サービス、スマートフォンの家計簿アプリなどなど。

世に出ている家計簿ツールは、一通り試したり目にしたりしてきました。

 

現在は、税理士の仕事での経験も活かした工夫も反映した、自作のExcelで管理しています。

 

27年間、家計簿を、試行錯誤しながらも継続・活用してきた経験から、今回は、家計簿を活かすための目標の決め方と、記録のコツを中心に述べていきます。

 

 

・家計簿を使う目的をはっきりさせてみる

 

そもそも、みなさんは、なぜ家計簿をつけようと思われるのでしょうか?

 

家計簿はおもしろいものではありません。

言ってみれば、ただの作業・後処理。

 

やらなくて済むのであれば、極力やりたくないものです。

 

また、家計簿はあくまでも手段・ツールです。

家計簿をつけること自体が目的ではありません。

 

家計簿を日記代わりにつけたり、家計簿をつけること自体が趣味であったりすれば別ですが、そもそもツールであることを考えると、何かを達成するために使う、という用途があるべき姿だといえます。

 

そこで、家計簿をツールとして活用するために必要なのが、「目的」。

 

「自分は、何を達成したいから、家計簿を使うのか?」ということを明らかにしないと、家計簿は続きません。

終わりのないマラソンを走るようなもので、ただただしんどいだけです。

 

「目的」というと漠然としていてイメージが湧かないので、ここで目安として、私がこれまでの経験から3つの具体例を挙げてみます。

 

家計簿をつける目的を大きく分けると、

 

① 自分のお金の流れ・使いみちを知りたい。

② 貯金をしたい。

③ 節約をしたい。

 

に集約されるのではないでしょうか?

 

①であれば、月の支出は月の収入の中に収まっているかを知ってみたい、

②であれば、家や車などの大きな買い物資金や老後の資金を確保したい、

③であれば、ムダづかいを減らしたい、

ということを達成したいのではないかと考えています。

 

突き詰めると、家計簿を使う真の目的は、

「ムダな支出を抑えて、浮いたお金を、本当に使いたい項目にあてたい」

ということにいきつくと思うのです。

 

言い換えると、家計簿は、ムダを削って、そのういたお金を他の項目にまわすのか、それとも貯めておくのか、を考える機会を与えてくれるツールであるともいえます。

 

あなたは、何のために、どの目的のために、家計簿を使うのか、ここで一度、考えてみましょう。

今回は、特に、②・③を意識した家計簿の活用法についてみていきます。

 

 

・「家計簿の常識」は、非常識?

 

挫折する方が多い家計簿ですが、私は、非常識な「家計簿の常識」が蔓延していることがその大きな一因だと感じています。ここからは、そんな家計簿界における“非常識”についてみていきましょう。

 

よくある “非常識” としては、「家計簿をつけたら、すべての項目をつけなければならない」というもの。

 

また、「一度つけ始めたら、ずっとつけ続けなければならない」という “非常識” もあります。

 

ここでは今回のテーマに沿って、前者に絞って考えていきましょう。

 

企業の会計であれば、株主や金融機関への報告や税金の申告という目的のために、つまり、「会社の外部の人達に報告する」という目的のために、すべての取引を記録する必要があります。

 

しかし、家計簿は、誰かに報告するためにつけるということは、ほとんどありません。

家計簿の目的は、「誰かに見せるため」ではなく、「つけた記録を活かして、ムダ遣いを減らし、本当に使いたい項目にお金を使うこと」です。

 

この目的を頭において家計簿を活かそうと考えると、実は、すべての科目の記録をつけることは必ずしも必要ではないのです。ムダづかいを把握することができ、そしてそのムダづかいを少しでも減らすことができれば目的達成です。

 

たとえば、普通に暮らしていて、引越でもなければ、「今月の家賃、先月よりも3倍もかかっちゃったよ~」ということは、まずありません。水道料やガス代なども、実はそこまで大幅に出費が増えるという事はあまりありません。

 

しかし、「今月の飲み代、先月よりも3倍かかっちゃってさぁ」ということは起こりがちです。

そして、“ムダ” は、この「つい、つかってしまいがちな項目」に潜んでいることが多いのです。

 

そう考えると、この「つい、つかってしまいがちな項目」だけを把握しておけば、「ムダづかいを減らす・見直す」という目的のためには十分だと思いませんか? 特に見直す必要性もなく、重要度も低い項目であれば、たとえ記録をつけていなかったとしても、さして問題にはならなさそうです。

 

それでは、この「つい、つかってしまいがちな項目」には、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?

男女別に分けてみると、代表的な項目としては、このような項目が挙げられます。

 

【 男性 】

 ・趣味代

 ・交際費(飲み会など)

 ・嗜好品代(お酒、タバコなど)

 

【 女性 】

 ・洋服代

 ・美容代(化粧品、ネイルなど)

 ・交際費(女子会、飲み会、お茶など)

 

家計簿にいきなり全部の項目を記録するのではなく、この「つい、つかってしまいがちな項目」に絞って記録を行い、月にいくらつかってしまっているのか。まずはこれを調べてみましょう。

 

記録にあたっては、「つかうお金の金額の大きさ・機会の多さ」で少し異なってきますので、さらに以下の2つに分けて説明していきます。

 

① お金をつかう機会・回数は少なく、一回あたりにつかう金額は大きい項目

② お金をつかう機会・回数は多く、一回あたりにつかう金額は小さい項目

 

 

・振り返りがカンタンな「一行家計簿」

 

まずは、上記①についてみていきます。

 

項目でいうと、交際費や趣味代、美容代(ネイルなど)、洋服代などがあてはまります。

 

一ヶ月の間、とにかく、自分が一番「つい、つかってしまいがちな項目」だけを記録してみましょう。

1つの項目だけでOKです。

他の項目、たとえば、住居費や水道光熱費、食費、雑費などは、とりあえずは無視して構いません。

 

従来の家計簿であれば、一ヶ月間、すべての項目の記録をしていくところですが、私が推奨するのは、「つい、つかってしまいがちな項目」を1つだけ記録する、という方法。

 

一項目だけの記録をつけることから、「一行家計簿」と呼んでいます。

一項目だけなので手軽なうえ、チラシの裏でもOKなのでとても簡単です。

 

この項目は、お金をつかう機会や回数は少ないので、おそらく、月に数回程度だけの記録で、「つい、つかってしまいがちな項目」にいくら使っているのかが分かることでしょう。

 

その合計額を計算してみて、自身の感覚と合っていたり、特段つかい過ぎだと感じたりしなければ、その項目は問題なし。翌月は、別の「つい、つかってしまいがちな項目」の記録をしてみましょう。

逆に、つかい過ぎであれば、翌月は、当月の合計額を目安に予算を立て、その予算内でおさまるように一ヶ月を過ごしてみましょう。

 

「一行家計簿」であれば、なかなか続けられなかった記録の継続が簡単にできたうえ、ついつけっぱなしで終わってしまう記録の見直しまでもが簡単にできるのです。

 

このように、①の項目であれば、「一行家計簿」やその考え方を活用することで、月に数度の記録でOK。

そして月に一度、一項目の合計額の見直しをするだけで、「ムダな支出を抑えて、浮いたお金を、本当に使いたい項目にあてたい!」という、家計簿の一番の目的を達成しやすくなるのです。

 

 

・科目は極力「具体的な科目」に

 

続いて、上記②についてもみていきましょう。

 

項目でいうと、嗜好品代(タバコ、お酒など)や趣味代(ギャンブルなど)、美容代(化粧品など)があります。

 

これらの項目は、一回あたりの金額はそれほど大きくはないものの、積もり積もると意外とたくさんお金を使ってしまいがちです。

そこで、家計簿に記録する際には、項目名を少し工夫して記録してみましょう。

 

たとえば、「嗜好品代」と記録しても、タバコ・お酒にそれぞれいくら使ったのかまでは分かりません。

また、せっかく記録をしても、個別の合計金額が分からないので反省ができず、振り返りのしようがありません。

 

そこで、項目名を「嗜好品代」ではなく、「タバコ代」や「お酒代」というように、より「具体的な科目」にしてみましょう。

 

また、行く場所などの名前を項目名にするのも有効です。

 

たとえば、

 

・コンビニ代

・カフェ代

・自販機代

・100均代

・ドラッグストア代

・オフィスグリコ代

 

など、よく行きがちな場所や利用するお店の名前で記録すると、振り返りがとてもしやすくて有効です。

 

さらには、その場所やお店に行くこと自体を減らし、行動自体を管理することで、自然とお金を使わなくなれるのでおすすめです。

 

ちなみに私の場合、「食費」を詳細に分析するために、数年前から、「食費」をさらに6項目に分けて記録しています。参考までに列挙すると、

 

・自炊代

・外食代

・お菓子代

・飲み物代

・交際費

・自己投資代

 

の6つになります。

 

この中でも特に、減らすべき食費であると認識した、「お菓子代」「飲み物代」「交際費(=ムダな飲み会)」を記録することで効果的な節約ができ、結果としてダイエットもできました。

 

このように、②の項目であれば、項目名をさらに細かく、具体的に記録することで、ムダづかいをより実感をもって把握でき、行動管理もできるので、結果として節約を達成しやすくなります。

 

 

・ツールはどれが良いか?

 

家計簿を使って目的を達成するためには、どのようなツールを使うのが効果的なのでしょうか?

 

世の中には、冊子や本の形になった「紙」の家計簿や、PC・スマートフォン上で使える「データ」の家計簿など、様々な形の家計簿があふれています。

 

結論からお伝えすると、私は経験上、「あなたの置かれた環境が大事ですよ」と伝えています。

 

ただでさえ、「家計簿をつける」ということは面倒なこと。

その「面倒さ」というハードルを少しでも低くするために、ご自身の環境に合ったツールを使うべきだと考えています。

 

たとえば、あるインターネット上の家計簿サービスがいくら便利だという評判を聞いていたとしても、普段、パソコンを使わない主婦の方が、このツールを使いこなせるでしょうか。

私の母のように、入力どころかパソコンの電源さえ分からない人が使いこなすには障害が多過ぎるので、結果として利用しなくなってしまいます。

 

それでは、どのような環境の人には、どのようなツールが合うのでしょうか?

 

大きく、「環境」を3つに、「ツール」を4つに分けて、みていきましょう。

 

1. 環境

 ① 常にパソコンを使う環境にある方

 ② ①には該当しないが、スマートフォンをお持ちの方

 ③ ①・②に該当しない方

 

2. ツール

 (1)「Excel」の家計簿(フリーソフト・自作を含む)

 (2)「オンラインサービス」の家計簿

 (3)「スマートフォン・アプリ」の家計簿

 (4)「紙」の家計簿 (書籍・自作、共に。先の「一行家計簿」も含む)

 

3. おすすめの組み合わせ

 ①の方 → (1) ~ (4)のどれでもOK

 ②の方 → (3) or (4)

 ③の方 → (4)

 

日頃からパソコンに慣れ親しんでいる①の方は、(1)~(4)のどれでも良いと思います。なお、(3)の「スマートフォン・アプリ」の家計簿については、①の方で、スマートフォンをお持ちの方にのみおすすめです。

 

続いて、普段からそこまでPCは使わない方で②の方は、(3)か(4)がいいでしょう。

 

普段からパソコンもスマートフォンもご利用でない③の方は、(4)が間違いないです。

 

これらを参考に、まずは、ご自身の環境に合う、一番使いやすいツールを選んで試してみましょう。

 

 

・さいごに

 

これまでみたように、家計簿は、使う目的を明らかにし、その目的に沿った使い方をすると、実は非常に効果的に活用することができます。

 

時に人生を変えてくれる効果すら持つ家計簿。

 

もしも本稿が、家計簿を活用することで、ムダにつかってしまっていたかもしれないお金を守り、そのお金を、みなさんが本当に使いたい項目に使えるようになるきっかけになったとしたら、とても嬉しいです。

 

機会があれば、「継続する方法」や「節約を楽しくする方法」などについても記したく考えています。

 

 

 

 

以上となります。

 

「家計簿の常識」 って、実は結構非常識だよなぁ、という思いは今でもあります。

 

機会を見つけて、家計簿をつけ続けられなかったり、色々な家計簿を乗り換えてきている、いわゆる 「家計簿難民」 な皆さんのお役に立てるような情報をお出しできればと考えています。

 

 

風呂内さん、ご紹介頂きありがとうございました!

 

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